やさしい空間をつくる壁面緑化の特徴
さまざまな環境問題への取り組みが行われている現代。「壁面緑化」はヒートアイランド現象に対する取り組みとして推進されるとともに、建造物を美しく彩る演出として注目を集めています。その名の通り「壁面緑化」は植物で建造物の壁を覆うことを指し、一般的には大きなビルの壁を覆う草木を想像しやすいでしょうか。その他にもレストランやホテルではインテリアとして重宝されており、接客業をはじめさまざまな場面でニーズが増えています。ツルが長く伸びるもの、季節感を味わえるもの、色が優しく雰囲気が良いものなど選択のバリエーションも豊富です。紹介するメリット・デメリットを参考にニーズに合った植物を選び、雰囲気づくりと一緒に環境問題にも取り組んでいきましょう。
壁面緑化によるメリット
先に述べた通り、壁面緑化はヒートアイランド現象を緩和する取り組みとして推進されています。屋上や壁面を緑で覆い熱伝導を遮ることで周囲の温度を下げることができ、強烈な日差しに頭を悩ませる暑い夏でもエアコンの稼働を抑制し、快適に過ごすことができるでしょう。またインテリアとしての注目も集めており、医療施設の無機質な空間に緑を添えたり、接客の場で落ち着いた雰囲気を作る助けになるなど、広いシーンでその効果が期待されています。
壁面緑化によるデメリット
大きなメリットが見込まれる壁面緑化ですが、植物の手入れには手間がかかります。手入れを怠ってしまうと植物が枯れてしまい雰囲気づくりの観点からは逆効果。日光を遮る面積も少なくなるため断熱効果も見込めず、虫が大量に発生する可能性も考えられます。壁面緑化のメリットは非常に魅力的ですが、デメリットをよく理解してしっかりと植物を管理することが重要です。
壁面緑化は、ビルに植物をまんべんなく配置することで、排気ガスや紫外線などのダメージを最小限に抑えたり、保温や断熱の効果が期待できたりと色々なメリットがあります。
